クイックON 手軽さと高い安定性を両立
ウクレレのストロークやアコースティックギターの激しいカッティングなど、チップが引っかかって外れやすい演奏に最適な装着方法です。
スタンダードONとは「チップの形状」と「テープの貼り方」が根本的に異なります。
最大の違いは「爪母(根元)の上までチップがあるかないか」、そして「両面テープを貼る面積」です。
全面を接着するスタンダードONに対し、クイックONは着脱しやすさを優先して「地爪の前半分(爪先側)」だけを接着します。なお、チップを装着する向きや、基準となるセットポジション(Setポイント)の考え方はどちらの方法も完全に共通しています。
クイックでありながら、演奏に十分な安定性を維持できる秘密は2つの設計にあります。
- 爪母(根元)までカバーする独自のチップ形状: チップを爪母の上にまで長く伸ばして整形することで物理的な支点を増やし、ストローク時の「縦抜け」や「横ブレ」を構造から防ぎます。
- 補助テープで安定感アップ: 地爪の前半分だけを接着するため、そのままだと少し安定感が弱まります。そこに「補助テープ」を組み合わせることで、着脱の手軽さはそのままに、演奏に必要な安定感を過不足なく補います。
■ クイックONの整形方法

装着位置(Setポイント)の決定と長さの調整
初めにチップを固定する基準となる「Setポイント」を決めます(※詳しくは「徹底ガイド」をご覧ください)。次に爪母(根元)に乗せた部分の長さを調整します。画像内の「Cut」のラインを目安にカットしてください。甘皮部分からカットする位置までの長さは、5mm前後にするのが基本です。

Cutラインと爪先を整える
Cutラインと爪先を整えていきます。特に爪母に当たる部分は、違和感をなくすために丁寧なエッジ処理を施してください。それ以外は特別なことは何もありません。

Cutラインの位置目安
Cutラインは、甘皮部分と第一関節の中間あたりを目安にしてください。そこまで神経質になる必要はなく、結構アバウトで大丈夫です。
■ クイックONの固定・外し方

ワンタッチテープは「前半分だけ」接着させる
クイックONにおいて最も重要なポイントです。ワンタッチテープでチップ全体を密着させず、必ず「地爪の前半分(爪先側)だけ」を接着させるように配置してください。あえて根元側を接着させずに隙間を残しておくことが、手軽な着脱(クイックONの手軽さ)を実現するための肝になります。

固定テープで浮きとブレを防止
仕上げに固定テープを少しだけ貼ります。ワンタッチテープだけだとチップの後ろ側が浮いてしまいますが、これを防ぐのが固定テープの役割です。さらに、チップが爪母(根元)まで長く伸びている構造と合わさることで、上下の浮きだけでなく左右の動きも完全に防止します。そのため、強く引っ張って貼る必要はありません。軽く添えるように貼るだけで十分な安定感が生まれます。

チップを少し捩じる(ねじる)だけ
クイックONは、地爪に対するワンタッチテープの接着面積をあえて少なく設計しているため、外すのも非常に簡単です。チップを横に少し捩じる(ねじる)ようにするだけで、地爪に負担をかけることなく、サクッと手軽に外すことができます。
■ クイックONの製品情報
使用している固定テープ
当工房の解説で使用している固定テープは、「ニチバン キープポア」です。しなやかで保持力が高く、肌や地爪に優しいため、クイックONの固定用として最もおすすめしています。
⏱ 装着タイム
- 装着時間:1本10秒程度
- 外す時間:1本10秒程度
驚くほど速く、驚くほど安定し、驚くほどいい音がします。
🛠 クイックON誕生の理由
「ピックと同じくらい手軽に、かつ美しく演奏する方法はないか」——それが始まりでした。指に嵌めるピック特有の違和感を無くし、どこまでもシンプルでいい音がする自信作です。
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SABI NAIL PICKに関する基本情報や装着方法、よくある質問をまとめています。気になる項目からご覧ください。

