ギターネイル クイックは本番の演奏にも対応できる実戦仕様
脱着のしやすさやサイズ選びの手軽さはあくまで利便性の話であり、音色・演奏性能・装着時の安定感には一切の妥協がありません。
ステージでの使用、激しいピッキング、繊細なニュアンス――どんな場面でも自信をもって使っていただけます。
🧷 PROとQUICKの違い
項目 | PRO | QUICK |
---|---|---|
精度・タッチ | 地爪に限りなく追求 | 限りなく近づけつつ簡略化 |
対象 | タッチを追求 手間を惜しまない | 多くの方はQUICKで十分な演奏性能があります |
装着の手軽さ | やや工程多め(装着感重視) | 早い・簡単 |
サイズ選び | 細かくフィッティング | 選びやすく迷わない |
繰り返し使用 | 接着方法による | ◎ コスパ最強 |
形(湾曲) | 前後左右に湾曲 | 左右の湾曲のみ |
素材 | 本べっ甲・腹甲・セルロイド(選択式) | セルロイド(べっ甲予定) |
🔽 サイズの対応表
サイズ | 主な用途 |
---|---|
LL / LL+ | 親指 |
L / L+ | 親指(少し小さめ) |
M / M+ | 親指(小さい)または 他の指(やや大きめ) |
S / S+ | 人差し指・中指など(標準) |
SS / SS+ | 女性の親指以外(単三電池サイズ) |
+サイズではカーブの形は変えず、長さのみを調整しています。


🎇 サイズ選びのポイント
基本的には、SS〜LLの通常サイズからお選びください。
「もう少しだけ大きいサイズが欲しい」と感じた方は、「+(プラス)」付きのサイズをご検討ください。
🔧 ギターネイルQUICK|整形・装着の手順
ご用意いただくもの
- ワンタッチテープ
- 固定テープ
- 耐水ペーパー (数字はアバウト)
└ #320(粗削り用)
└ #600(中仕上げ用)
└ #1200以上(細仕上げ用) - 爪磨き(地爪磨きで使用)
😺甘皮側の角を丸め、全ての面のエッジをとります。内側も忘れずに(白くなっている部分) ワンタッチテープを貼り、つけ爪をセットします。初めてのかたは甘皮と第一関節の中間辺りをお勧めします。


🐮整形時のみ固定テープは少し強めに巻く。爪切りで大まかにカットします。


🐷耐水ペーパー #320→#600→#1200以上順番に仕上げます。水を使いながら作業すると粉が舞いません。


🐗チップの尖った部分をなくすため、サンドペーパーでエッジを丁寧に処理します。


爪の形 あれこれ 〜奏法に合わせた個別最適〜
爪の形は、楽器や奏法によって大きく異なります。
どこで弦をとらえ、どこで抜けるか——その感覚は奏者自身にしかわかりません。クラシックギター、ソロギター、フラメンコギター。
同じ「指弾き」でも、それぞれ求められる爪の角度・当たり方はまったく違います。
ウクレレでは人差し指のストローク中心、カリンバはリードを爪で弾くというように、爪の使い方自体が異なるのです。そのため、地爪の幅にピッタリ合わせるよりも、左右に少し寄せて装着した方がフィットする場合もあります。
ここで紹介している爪の形状はあくまで一例です。ぜひ、ご自身の奏法・指の角度に合わせて、いろいろ試してみてください。
🐭形が完成したら外して、すべてのエッジを丸めます。内側も簡単にキレイに処理できます。
爪の手入れ あれこれ 〜地爪との正しい付き合い方〜
地爪は“死んだ細胞”です。
枝毛が自然に修復しないのと同じで、一度劣化した爪は回復しないのです。地爪は「悪くはなっても、良くはならない」
生きた細胞ではないという性質からくる本質的な限界です。除光液などの溶剤で爪を拭くと脱脂され、表面が乾燥・劣化していきます。
爪美容クリームで栄養補給?脱脂して栄養補給???
角質表面の数ミクロン程度しか浸透しません。結論として、良い地爪を育てたいなら「手タレントのような生活」が理想です。
常に手袋を着用し、爪に負担をかける作業をしない。
これで完成です。とても簡単に作業できます。
🔧 ギターネイルQUICK|装着・外しの手順
😺地爪を磨きます。重要! 地爪が汚れている場合は中性洗剤で手洗いをします。除光液は使用しない


🐵ワンタッチテープを貼り、軽く前から倒すように接着させます。甘皮側が接着されませんが問題なし


🎸 100円ショップのネイル vs ギターネイル|徹底比較
1. 📌 素材の違い
- 100円ネイルの素材:ABS樹脂、PET樹脂、アクリル樹脂
└ ピックにも使われることはありますが、撥弦楽器の素材としては最適とは言えません。 - ギターネイルの素材:セルロイド(今後べっ甲も)
└ 硬さと柔軟性のバランスが非常に優れており、演奏用素材として圧倒的支持を受けています。
└ これは当店の意見ではなく、ピックの売れ行きランキングと歴史で証明
2. 📏 厚みと構造の違い
- 100円ネイル:厚みと削れ方がよくない
└ 先端が薄すぎてチップが凹む 特にスチール弦 巻き弦に弱い - ギターネイル:安定した厚み 削れ具合もよい
└ 人間の爪の厚みと近く、先端はスムーズに弦を捉える設計
└ タッチと音色の両立を追求した構造
🎯 決定的な違い:目的が違う
- 100円ネイルはオシャレ用(ファッション目的)
- ギターネイルは演奏用(音の表現と安定性が命)
本質的な違いは、「音に正面から向き合っているか」
そして「演奏者の手と感覚にどれだけ寄り添っているか」
🦝補助の固定テープを巻く
ワンタッチテープだけでは後ろが浮いてしまうので、固定テープで動きと浮きを防止します。(見やすいように固定テープは大きめに使用しています。)


🐴外すときは水平にねじります。ノリが残った場合はテープリムーバーで除去してください。(綿棒はわかりやすくする為)


粘着剤の除去について(素材:セルロイド)
- テープリムーバー:◎ 最適。安全かつよく取れる。
- アセトン除光液:✕ セルロイドは溶ける。使用不可。
- アルコール:✕ ほとんど効果なし。取れません。
お勧めテープリムーバー
ドーイチ (Doichi) ステッカー・シール・ガムはがし「ディゾルビット」
ダイソー 白いキャップの『シールはがし』スプレー 青色キャップはダメ
☝️ギターネイルの長時間装着は要注意
ギターネイルも、24時間連日の装着を続ければ、地爪を傷めます。
ファッションネイルと同様に、地爪にずっと“フタ”をしている状態だからです。
内側から水分が揮発できず弱くなる。ふやける感じです。
しかし、SABI P!CKSのギターネイルは、簡単に着脱できる仕様です。
使わないときにはすぐに外せるため、地爪を自然に伸ばすことができます。
そして、地爪が十分に伸びれば、そのまま地爪での演奏も可能に。
「ネイルで守る」ことと「地爪を活かす」こと、両方を大切にする設計です。
🍒固定テープの種類と巻き方
使用している固定テープは「ニチバン 透明ばんそうこう キープポア」価格も手頃で目立たない、工夫次第で装着時の違和感も抑えられます。
1.ご希望の幅にカットします。
2.最初はチップ後ろ側(外側)2,3mm出るように軽くセットする。
3.チップ回りを押さえて、チップ回りを丁寧に接着させる。
4.横を貼り、長さを整える


このサイズまで小さくカットすればほぼ違和感ない。固定テープはチップの動きを防ぐためのものなので問題ありません。


親指 長さ10mm余裕で可能です。


🎸 ギターのつけ爪で気になる Q&A
Q. 甘皮部分の隙間に弦が入り込んでしまいます!どうしたらいいですか?
A. これはラスゲアードやスラム奏法でよく起こる問題です。
SABI P!CKSのギターネイルクイックは甘皮周辺までチップがしっかり覆っているため、弦が入り込む隙間がなく、この問題を防げます。
Q. 両面テープは簡単に剥がれてしまいませんか?
A. ガラスにテープを貼った時、普通のガラスはピタッと密着して剥がれにくいですが、すりガラスは隙間ができて簡単に剥がれます。
つまり、“密着力”を上げると簡単には剥がれません。
Q. 毎回つけ爪を装着するのは面倒じゃないですか?
A. ギターネイルクイックは、装着・取り外しがとてもスムーズです。
慣れれば1本あたりわずか10秒ほどで装着でき、外すのも同じくらいのスピード。
普段、爪割れなどを気にせず快適に過ごせる時間を考えれば、その手間は十分に価値があると思いますよ。
Q. 地爪は薄くなったり弱くなったりしますか?
A. ジェルネイルや瞬間接着剤タイプでは、オフの際に爪の表面が剥がれてしまう物理的なダメージがあり、また長期間の装着により湿気がこもって真菌が繁殖しやすくなることもあります。さらに、除去時に使うアセトンなどの溶剤が、爪を乾燥させてひび割れや弱化を引き起こす場合もあります。
その点、ギターネイルクイックは接着剤を使わず、必要なときにだけ短時間で装着・取り外しができる仕様なので、地爪への負担を最小限に抑えることができます。長時間の装着も推奨していませんので、爪を健やかに保ちやすいのが特徴です。