有名ジャズギタリストのピック一覧|年代・ジャンルから分かる最適な選び方
ジャズギターにおいて、ピックは音色を決定する重要な要素です。多くのジャズギタリストは「弾きやすさ」ではなく「どんな音を出したいか」を基準にピックを選んでいます。
本記事では、有名ジャズギタリストが実際に使用していたピックを年代・ジャンルごとに整理し、そこから見えてくる「最適なピックの選び方」を解説します。
有名ジャズギタリストのピック一覧(年代・ジャンル別)
■ 伝統ジャズ / スウィング期
Django Reinhardt
- 年代:1930年代〜1940年代
- ジャンル:マヌーシュ・ジャズ
- ピック:極厚(3mm以上とされる)
- 特徴:強烈なアタックとドライブ感
Charlie Christian
- 年代:1930年代後半〜1940年代
- ジャンル:スウィング / 初期ジャズギター
- ピック:中厚〜厚め
- 特徴:アンプ時代初期の太い単音
■ ハードバップ〜モダンジャズ
Wes Montgomery
- 年代:1950年代後半〜1960年代
- ジャンル:ハードバップ
- ピック:使用しない(親指)
- 特徴:極めて柔らかく太い音
Jim Hall
- 年代:1950年代〜2010年代
- ジャンル:モダンジャズ
- ピック:薄め〜中厚+指併用
- 特徴:繊細で会話的なニュアンス
Joe Pass
- 年代:1960年代〜1990年代
- ジャンル:モダンジャズ
- ピック:厚め
- 特徴:コード+メロディの明瞭な分離
■ モダン〜フュージョン
George Benson
- 年代:1960年代〜現在
- ジャンル:モダンジャズ / フュージョン
- ピック:硬め・小型(ジャズ型)
- 特徴:高速でも明瞭なアタック
Pat Metheny
- 年代:1970年代〜現在
- ジャンル:コンテンポラリージャズ
- ピック:中厚〜厚め(丸い角で弾く)
- 特徴:滑らかで浮遊感のある音
■ コンテンポラリージャズ
Kurt Rosenwinkel
- 年代:1990年代〜現在
- ジャンル:コンテンポラリージャズ
- ピック:中厚
- 特徴:滑らかでレガートな表現
Jonathan Kreisberg
- 年代:2000年代〜現在
- ジャンル:コンテンポラリージャズ
- ピック:中厚〜厚め
- 特徴:精密でコントロール重視
ジャズギタリストのピックに共通する特徴
- 厚めのピックを使用する傾向が強い
- 小型(ジャズ型)ピックが多い
- 音色コントロールを最優先している
特に重要なのは、「弾きやすさ」よりも「音の太さ・輪郭・ニュアンス」を重視している点です。
ジャズピックの選び方(結論)
- 初心者:1.0〜1.2mm(コントロールしやすい)
- 太い音:2.0mm以上(芯が強い)
- 速弾き:小型・硬め(1.2〜1.5mm)
- 柔らかい音:指弾きまたは薄め
素材による音の違い
- カゼイン:太く自然な倍音
- セルロイド:軽やかで明るい音
- デルリン / ウルテム:輪郭がはっきり
まとめと次のステップ
有名ジャズギタリストの選択から分かるのは、「ピックは単なる消耗品ではなく、音作りの一部である」ということです。彼らは自分の出したいトーンやプレイスタイルに合わせて、厚みや素材、形状を徹底的に選び抜いていました。
ご自身のスタイルに合った最適なジャズトーンを見つけるための次の一歩として、当工房の以下の解説ページや製品ラインナップもぜひ参考にしてみてください。
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ジャズピックの世界は、まだまだ奥が深いです。