| 素材名 | 特性 | 硬さ・弾力 | 演奏性 | 備考 |
| べっ甲(腹) | 肌理が細かくサラサラ | 衝撃に弱い | 独特のまろやかさ | 国際取引禁止 |
| べっ甲(背中) | 倍音豊かで温かみがある | 硬く、コシが強い | しっかりとした音の立ち上がり | 国際取引禁止 |
| セルロイド (色付き) | 顔料や染料で着色 | 透明なものより微妙に硬くなる | 透明なものより輪郭の際立ったサウンド | 156年前に発明 |
| セルロイド (透明) | 素材本来のしなやかさ | 適度な『コシ』がある | 癖のない | 紛失率高め |
📱 セルロイド素材の特性と魅力
1. 色による特性の差は?
😕わずかな差は存在します:
- 着色(顔料)の影響はごくわずかですが、透明と色付きの間には特性に差が生じるのは事実です。
😊演奏者は感じ取るかも?
- 感性の鋭いマンドリニストの方々にとっては、その微細な音色の差を感じられるかもしれません。
2. 色アリ?なし?どちらが主流?
- 色付きが主流: セルロイドは、美しい発色や柄付け🎨を活かしてピックに使われてきました。
- 一般的に「セルロイドピック」として連想されるのは、豊かな色彩を持つ色付きの素材が主流です。
- 透明素材の認識: 着色されていない透明セルロイドは、色付きほど一般的ではない。
3. セルロイドの魅力
- 最高の感触: セルロイドは**丁寧に磨き上げる✨**ことで、べっ甲のように指に吸い付く感触🤝が得られます。
- 程よい硬さと反発力を備え、手頃な価格帯✨でありながら、その美しい色合い🌈が最大の魅力です。
4. セルロイドの見分け方
- セルロイドの主成分である**樟脳(しょうのう)**に由来する、独特のツンとした匂いが特徴です。セロハンテープが似た匂いを持っています。
🐢 べっ甲素材の特性と魅力
べっ甲はタイマイの甲羅から取れる素材で、現在はワシントン条約により取引が厳しく制限されている希少な天然素材です。
1. 色による特性の差は?
😊 個体差こそが魅力です:
べっ甲の色(模様)は天然素材由来のため、個体差が非常に大きく、一つとして同じものは存在しません。透明度の高い部分や模様が濃い部分は、密度の違いから音色や耐久性にわずかな差が生じることがあります。 🤩 一つとして同じものはない:
この個体差こそが、演奏家にとって「自分の道具」としての愛着を生み、音色の微調整を可能にする魅力となっています。
2. 色アリ?なし?どちらが主流?
濃淡・模様付きが主流: べっ甲の価値は、その美しい飴色の濃淡や複雑な模様にあります🎨。 一般的に高値で取引され、「べっ甲ピック」として連想されるのは、この天然の濃淡がある素材が主流です。 透明な部分の認識: べっ甲の中にも透明度の高い部分は存在しますが、これは希少な部位として扱われます。
3. べっ甲の魅力
最高の感触: べっ甲は丁寧に研磨された表面を持っており、指先で触れた際に独特の安定感があります。 しなやかさとしっとりとした硬さを備え、人工素材では再現できない唯一無二の音色が最大の魅力です。その希少性から、非常に高価です💰。
4. べっ甲の見分け方
天然素材特有の判別法:
- 匂い: 加熱すると焦げたタンパク質(毛髪)のような匂いがします。
- 重さ: 見た目の割に比重が重く、手に取った際に独特の重みを感じます。
- 模様: 模様が貼り付けられたような均一性ではなく、自然な濃淡と繊維質の層が見られます。
🪇 ピッキング時の接触面幅比較
水平および垂直に構えた状態でピッキングを行った際の、弦にヒットする**「接触の幅」(深さ2.5mm地点で測定)**をモデルごとに比較しました。
Napoli Style,Triangolo-Cは接触面幅はほぼ同じ。
Pettine Style は、Napoli Styleに比べて接触面幅が%少ないです。
Roman Style は、Napoli Styleに比べて接触面幅が%少ないです。
一般的なトライアングル型ピック(接触面幅8.3mm)は、Napoli Styleよりも%も接触面幅が増加します。